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銃撃事件相次ぐ、死傷者も デンマーク

2015年2月15日 13:47

 デンマークの首都・コペンハーゲンで銃撃事件が2件相次ぎ、死傷者が出ている。イスラム教の預言者の風刺画を描いた画家が出席するイベントや、ユダヤ教の礼拝所の近くで発生しており、フランスでの連続テロとの類似性も浮上している。

 地元警察によると、14日午後、表現の自由に関する討論会が開かれていた会場の外で、何者かが銃を乱射した。参加者の男性1人が死亡、警察官3人が負傷し、犯人は車で逃走したという。この討論会には、8年前にイスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画を描き、イスラム過激派から殺害予告を受けていたスウェーデン人の漫画家が出席しており、デンマークの首相は「政治的動機を持ったテロだ」としている。

 一方、この数時間後には銃撃現場から車で10分ほどの場所にあるユダヤ教の礼拝所付近で何者かが銃を発砲した。地元警察によると、1人が頭を撃たれて死亡したほか、警察官2人が腕や足を撃たれけがをしたという。2つの事件の関連性は分かっていない。

 先月には、フランスでムハンマドの風刺画を掲載した新聞社やユダヤ系のスーパーが襲撃されるテロが起きていて、ヨーロッパ全体で警戒感がさらに高まっている。