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フランクフルト空港で発砲 米兵4人死傷

2011年3月3日 8:33

 ドイツ・フランクフルト空港で2日、アメリカ軍の兵士に向かって男が発砲し、2人が死亡、2人が重傷を負った。警察は、コソボ出身の男の身柄を拘束して調べている。

 事件が起きたのはフランクフルト空港のターミナル前の路上で、2日午後3時半頃、米軍の送迎バスの前にいた兵士1人に向かって男が発砲した。さらに、運転席にいた兵士も撃たれ、計2人が死亡した。警察は、逃走した男の身柄をターミナル内で確保した。男はコソボ出身で21歳、フランクフルト在住とみられている。

 アメリカ軍によると、バスにはアフガニスタンから帰還した兵士13人が乗っており、アメリカ軍のヨーロッパの拠点であるフランクフルト近郊・ラムシュタイン基地に行く予定だったという。

 地元警察がテロの可能性も含めて調べを進める中、ドイツ・メルケル首相は「事件の解明に全力を尽くす」としている。

 アメリカ・オバマ大統領は2日、急きょ、声明を発表し、今回の事件を厳しく非難した。その上で、今後、ドイツの捜査当局と協力し、事件の全容解明を目指す考えを強調した。