日本、欧米各国のリビア攻撃を支持と表明
フランス軍やアメリカ軍は日本時間20日未明、リビア・カダフィ政権に対する軍事作戦を開始した。日本政府は20日朝、今回の軍事作戦を支持すると表明、反政府勢力への攻撃をやめるよう、カダフィ大佐らに求める談話を発表した。
作戦に参加しているのは、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、イタリア。フランス軍の戦闘機は日本時間20日午前2時前、リビア東部・ベンガジ近郊で、カダフィ政権の地上部隊に対して最初の攻撃を行った。
また、アメリカ軍の潜水艦などが19日、首都・トリポリ近郊の対空施設などに向けて巡航ミサイル114発を発射したという。カダフィ政権側の対空戦力を無力化し、反政府勢力の最大拠点・ベンガジの市内に政府軍が侵攻することを阻止する狙いがある。
オバマ大統領は「独裁者が自国民に『容赦はしない』と言い、ベンガジやミスラタなどへの攻撃をエスカレートさせている時に、アメリカが何もしないわけにはいかない」と述べ、攻撃はリビア国民を守るためだと強調した。
しかし、カダフィ大佐は国民に徹底抗戦を呼びかけ、リビアの国営テレビは攻撃で民間人48人が死亡、150人がケガをしたと報じている。