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中国GDP9.7%増 高い成長率を維持

2011年4月15日 16:53

 中国の11年第1四半期(1~3月期)の国内総生産(=GDP)の成長率は、9.7%だった。高い成長を維持する一方で、3月の消費者物価指数(=CPI)の上昇率は5%を突破し、インフレが進んでいる。

 中国国家統計局は、11年第1四半期のGDPが前年同期比9.7%増加したと発表した。10年第4四半期(10年10~12月期)の9.8%とほぼ同じ成長率で、中国経済は高い成長を維持している。

 一方で、3月の消費者物価指数の上昇率は5.4%で、政府が掲げる物価の抑制目標(4%)を大きく上回った。中でも食品や住宅の価格の上昇は庶民の生活を直撃しており、物価の安定は待ったなしの課題。

 中国政府は、インフレを抑制しながら高い経済成長を維持するという難しいかじ取りを迫られている。