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また断熱材原因火災、4人死亡 中国・上海

2011年4月20日 17:36

 去年、高層ビルの断熱材が燃えて58人が死亡する火事が起きた中国・上海で、また断熱材が燃える火事が起き、4人が死亡した。

 上海市の消防などによると、火事は19日、高層ビル内の機械室で、作業員がエアコンから空気を送り出すホースを機械で切断している際に起きた。ホースの周りに巻きつけられていた断熱材に突然、引火して有毒ガスが発生。作業員4人が死亡したという。有毒ガスを吸ったことでの窒息死とみられている。

 上海では去年11月、高層マンションに住んでいた58人が死亡する火事が起きているが、この時も断熱材の工事中に引火し、有毒ガスが発生したことが原因だった。

 中国政府は、去年の火事などを受け、火災で有毒ガスを出すような断熱材は使わないよう通知しているが、値段の安さなどから歯止めが利いてないのが現状で、同様の火事が今後も起こりうることが懸念される。