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小選挙区制度の是非を問う国民投票 英国

2011年5月6日 2:26

 イギリスで5日、日本が手本としてきた「2大政党制」を支えてきた「小選挙区制度」の是非を問う国民投票が行われている。

 今回の国民投票は、現行の「単純小選挙区制度」に代わって、それぞれの候補者に優先順位をつけて投票する新たな選挙制度を導入するかどうかの是非を問うもの。1人の候補者を選んで投票する小選挙区制度は過半数に至らない場合でも当選となるため「死に票」が多く、小さな政党に不利であるなどと批判が出ていた。

 この国民投票の実施は、去年5月の総選挙で第3党から躍進した自由民主党が、「連立を組む条件」として改革に反対の保守党に同意させていたもの。しかし、テレビや新聞の報道も少なく、是非をめぐる論議は盛り上がりに欠けて、国民の関心は低迷している。