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カダフィ大佐の国内滞在、条件つきで容認

2011年7月5日 1:15

 内戦状態が長期化するリビアで、反政府勢力側が最高指導者・カダフィ大佐の国内滞在を容認する和平案を提案していたことが明らかになった。

 これは、反政府勢力が構成する「国民評議会」のアブドルジャリル議長が3日、明らかにしたもの。アブドルジャリル氏によると、反政府勢力側は約1か月前、カダフィ大佐が退陣して軍を撤退させるのであれば、カダフィ大佐がリビア国内にとどまってもよいとする提案を政権側に伝えた。これに対し、カダフィ政権側からの回答はこれまでのところ得られていないという。

 反政府勢力側はこれまで、停戦の条件として、カダフィ大佐の退陣に加えて国外退去も求めてきたが、戦闘の長期化を受けて譲歩姿勢に転じたことになる。