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アフガニスタン駐留のカナダ軍、撤退を開始

2011年7月8日 19:39

 アフガニスタンで治安維持に当たってきたカナダ軍が7日、9年間の任務を終えて撤退を始めた。

 カナダ軍は、アフガニスタンで治安維持を担うISAF(=国際治安支援部隊)に、アメリカ、イギリスなどに次ぐ3000人規模の兵士を派遣してきた。

 カナダ軍の活動拠点である南部・カンダハルでは7日、アメリカ軍への任務引き継ぎ式が行われた。カンダハルは反政府勢力「タリバン」の牙城としても知られ、アメリカの民間調査機関「アイ・カジュアルティーズ」によると、カナダ軍は駐留を始めた02年以降、兵士157人の犠牲者を出している。

 アフガニスタンでは、アメリカ軍も近く撤退を始める予定だが、先月末には首都・カブール市内の高級ホテルがタリバンの襲撃を受けるなど、治安の悪化が続いている。