所有者「活動拠点ではない」“クロ現”問題
NHKの番組「クローズアップ現代」で“やらせ”があったと指摘されている問題。番組で“詐欺のブローカーの活動拠点”と紹介された事務所の所有者が会見を開き、そのような場所ではないと主張した。
事務所の所有者は、番組の中で「多重債務者」と紹介された人物とは以前からの知り合いで、部屋の鍵を13年の夏から去年の夏ごろまで貸していたという。その上で、事務所は番組で紹介されたような“詐欺のブローカーの活動拠点”ではないと主張した。さらに、鍵を貸した人物からは問題が発覚した後に連絡があり、事務所を撮影に使ったことを認め、謝罪があったという。
事務所の所有者の会見に対し、NHKは「特にコメントはありません」としている。
また、NHKはこの問題で3日、副会長や放送総局長ら7人からなる調査委員会を設置した。“やらせ”の有無や、取材プロセスや放送内容が適正だったかを調べ、再発防止策も盛り込んだ調査報告書をまとめ、公表するとしている。
その上で、放送法に詳しい弁護士や大学教授の3人を外部委員として調査委員会の動きを監視させ、その経過も公表する方針。