中国鉄道事故で告別式 鉄道省幹部も参列
40人が死亡した中国高速鉄道事故で、妊娠7か月の女性ら一家4人が犠牲となった家族の告別式が1日、浙江省温州の葬儀場で営まれた。式には鉄道省・上海鉄道局の幹部も参列した。
葬儀場では、妊娠7か月だった陳碧さんと母と姉と4歳の子供のひつぎが並べられる中、遺族ら多数の関係者が参列し、突然の死を悼んだ。告別式には鉄道省・上海鉄道局の幹部も参列した。
陳さんの夫・楊峰さんは事故後の抗議活動を先頭に立って行い、その後、温家宝首相と面会していた。
国営・新華社によると、これまでに19の家族が賠償金約1100万円の受け取りに合意している。楊さんは賠償金受け取りについて、遺骨を故郷で埋葬した後、あらためて交渉すると述べた。
政府が事故の報道統制を本格化する中、葬儀を取材していたのは香港と日本のメディアだけで、中国メディアの姿はなかった。
一方、事故車両が保管されている温州西駅では、車体がシーツに覆われて放置された状態で、検証などが行われている様子はなかった。