“米議事堂占拠”トランプ前大統領元側近らが証言
アメリカで去年1月に起きた議事堂占拠事件を調査する議会下院の特別委員会で21日、トランプ前大統領の元側近らが証言しました。
特別委員会の公聴会は、ほぼ全てのネットワーク局が視聴率が高い時間の現地夜8時から一斉に生中継で伝えています。
トランプ氏が当日、「議会に向かおう」などと演説で支持者に呼びかけてから、自身のSNSに「家に帰ろう」と帰宅を促す動画を公開するまでの「187分間」を順を追って検証し、トランプ氏の元側近2人が証言しました。
安全保障担当の副補佐官だったポッティンジャー氏は、トランプ氏が大統領選の結果の認定作業の進行役だった当時の副大統領ペンス氏に結果を覆すよう圧力をかけていた状況を振り返りました。
ポッティンジャー元副補佐官「トランプ氏が憲法上の義務を果たそうとしたペンス前副大統領をツイートで攻撃しているのを見て動揺し、心配になった。その瞬間、辞任を決断した」
公聴会では、ペンス氏のスタッフが命の危険を感じ、家族に別れを告げる場面もあった、などの証言も匿名で行われました。
また、トランプ氏が支持者に帰宅を促す動画の撮影に臨む様子や撮影後、トランプ氏が自ら入念に映像を確認する様子も新たに公開されました。
公聴会はさらに9月にも開催されることが決まりました。