大量の水がバンコク中心部に接近 タイ洪水
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洪水に襲われているタイの首都・バンコクでは、30日も大潮の影響による浸水が発生した。さらに、北部からは大量の水が中心部に向かって南下し、緊張が続いている。
中心部のチャオプラヤ川は、30日午前の満潮時刻に、これまでで最も高い水位を記録し、川沿いの地域で浸水被害が発生した。中には、日本人が多く住む地区から2~3キロしか離れていない場所も含まれている。大潮は、こうした一時的な浸水被害を発生させたものの、懸念されていた広い範囲に及ぶ氾濫などは起きず、そのピークを過ぎたとみられる。
しかし、バンコク中心部には変わらず危機が迫っている。大潮による川の氾濫とは別に、中部・アユタヤなどを大洪水に巻き込んだ大量の水がゆっくりと南下を続け、ドンムアン空港などを水没させながら、バンコク中心部まで20キロの地点に到達している。
洪水の本体ともいうべきこの水を食い止められるのか、首都防衛の正念場は続く。