×

来月4日か5日に国民投票~ギリシャ首相

2011年11月3日 11:05

 財政危機に揺れるギリシャが、ユーロ圏各国がまとめた救済策を受け入れるかどうか国民投票を行うと表明したことを受け、フランスなどが事態打開に向けた説得を行ったが、日本時間3日朝、ギリシャ・パパンドレウ首相は、国民投票を来月4日か5日に行う考えを示した。

 協議は約1時間にわたって行われ、フランスやドイツの首脳がパパンドレウ首相に対し、救済策を速やかに受け入れるよう説得した。一方、パパンドレウ首相は、緊縮財政でさらなる負担を強いるにあたり、国民のコンセンサスを得たいとして、国民投票を来月4日か5日に実施する方針を表明。これに対し、ユーロ圏側はこの方針を受け入れた上で、国民投票では「救済策を受け入れるかどうか」ではなく、「ユーロ圏に残るかどうか」を問うように強く要請した。

 一方で、ユーロ圏側は、今月行う予定だった約8500億円に上る追加支援を国民投票の結果が出るまで一時凍結することを伝え、ギリシャ側も了解したという。