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香港デモ1か月 事態打開のメド立たず

2014年10月29日 1:48

 香港で民主的な選挙を求めるデモが始まってから28日でちょうど1か月となったが、デモ隊と香港政府との主張の隔たりは大きく、事態打開のメドは立っていない。

 デモ隊の拠点の一つである香港政府前では28日夜、参加者らが一斉に雨傘をさした。1か月前のデモ初日、警察が催涙弾を使用したことに対し、抗議を表したものだという。また、デモ隊側は28日、香港政府に対し、2回目の対話を行う条件を示し、行政長官選挙への民主派の立候補を事実上排除した、全人代(=全国人民代表大会)の決定の撤回を中国政府への報告に盛り込むことなどを求めている。

 香港政府は全人代の決定は絶対に撤回できないとしていることから、要求を受け入れる可能性は低いとみられ、対話の再開は実現が難しい状況となっている。