ベルギー乱射 男の倉庫から家政婦の遺体
ベルギー東部・リエージュで13日、武装した男が爆発物を投げた上、無差別に銃を乱射し、3人が死亡、120人以上がケガをした。男は犯行後に自殺した。また、警察が捜査したところ、男が使っていた倉庫から家政婦の遺体が見つかった。
現場はクリスマスマーケットが開かれていた広場で、買い物客でにぎわっていた。男は、バス停や広場にいた市民に向けて手投げ弾のような爆発物を投げ、銃を乱射した。発生直後に市民が撮影した映像には、サイレンが鳴り響く中、多くの人が逃げまどっている様子が映っている。警察によると、1歳の女児を含む3人が死亡、120人以上が負傷した。
男は、リエージュに住むノルディン・アムラニ容疑者(33)で、犯行後、銃で頭を撃って自殺した。また、アムラニ容疑者が使っていた倉庫の中から女性の遺体が見つかった。女性は45歳の家政婦で、額を銃で撃ち抜かれていた。
アムラニ容疑者は、武器や薬物を所持していた罪で実刑判決を受け、現在は仮釈放中だった。市民からは「犯人は、銃の所持などで何度も判決を受けています。刑務所にとどめておくべきだったと思う」といった声が聞かれた。
アムラニ容疑者は事件当日、警察からの出頭要請に応じず、犯行に及んだという。地元メディアによると、容疑者の弁護士は「いずれ刑務所に戻るのではないかと、アムラニ容疑者はいつも気にしていた」と話している。
地元の警察によると、動機につながるメッセージは発見されておらず、テロ組織との関連もないという。