ロシア ネットで「兵役の招集通知」出せる法律成立 兵役逃れ防ぐ狙い
ロシアで14日、インターネットを使って兵役の招集通知を出せるようにする法律が成立しました。兵役逃れを防ぐ狙いがあるとみられます。
プーチン大統領が14日に署名し成立したのは、兵役の「電子招集通知」を導入する法律です。
これまで郵送で行っていた招集通知を電子化し、国民がパスポート番号などの個人情報を登録している政府のインターネットサイトの個人ページに通知が届くようにするものです。
これにより、兵役の対象者は通知が発信された直後から出国ができなくなり、20日以内に軍の事務所に出頭しない場合、運転免許が無効になります。
政府系の「ロシア新聞」は、「去年秋に予備役が部分動員された際、対象者が国外に逃れたことなどがきっかけになった」と報じています。
ロシア大統領府は、「動員とは関係なく、軍の登録に関するものだ」としていますが、兵役逃れを防ぐ狙いがあるとみられ国民の間に不安が広がっています。