正常な飛行に失敗か…ICBM「火星17」とみられるミサイル 韓国軍
韓国軍は北朝鮮が発射したのは長距離弾道ミサイル1発を含む3発だったと推定しています。ソウルから中継です。
北朝鮮は2日だけでミサイル20発以上、砲撃もおよそ100発行っていますが、3日は長い射程のミサイルも使い、軍事挑発の度合いを高めています。
韓国軍によりますと北朝鮮は午前7時40分ごろ、平壌の順安付近から日本海に向けて長距離弾道ミサイルと推定されるミサイル1発を発射しました。
このミサイルについてはエンジンが上空で分離したあと、正常な飛行に失敗したと推定され、大陸間弾道ミサイル=ICBM「火星17」とみられるということです。
また、午前8時半すぎからは西部の价川付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される2発を発射しました。
2日のミサイル1発は韓国の近海に着弾し、尹錫悦大統領はこれを「実質的な領土の侵略行為だ」と強い言葉で批判し、対抗措置として韓国軍が戦闘機から空対地ミサイル3発を発射していました。
韓国はアメリカと共に4日までステルス戦闘機などを動員した大規模な演習を実施。
さらに、釜山にはアメリカ海軍の原子力潜水艦も入港し、アメリカはこの写真を公開する異例の措置で北朝鮮を牽制しています。
韓国とアメリカが圧力を強めれば強めるほど、北朝鮮がそれを口実に段階を上げて軍事的な挑発を行うという“負の連鎖”が起きていて、7回目の核実験への懸念も高まっています。