ロシア軍“キエフ中心部に迫る”との分析も
ロシア国防省は11日、ウクライナ西部にある2か所の軍用飛行場を攻撃したと発表しました。一方、首都・キエフでは、ロシア軍が中心部に迫っているとの分析が出ています。
アメリカ国防総省・カービー報道官「ロシア軍はキエフに向かって特に東側から勢いを増し始めている」
アメリカ国防総省の高官は、ロシア軍がキエフの北西15キロの地点にとどまりつつ前進する態勢を整える一方、北東側では、前日に40キロ地点としていた部隊が、20キロから30キロまで迫っているとの分析を示しました。また、衛星画像の分析から「一部の車両は道路を外れ、木々の中に隠れようとしている」と明らかにしています。
一方、ロシア国防省は、ウクライナ西部のルーツクとイバノフランコフスクにある軍用飛行場を「長距離精密誘導兵器で攻撃し、無力化した」と明らかにしました。
こうした中、バイデン大統領は11日、ロシアへの追加制裁として、貿易面での優遇措置「最恵国待遇」を取り消す方針を表明しました。これにより、北朝鮮と同等の30%程度の高い関税をかけられるようになります。また、ロシア産の魚介類やウオッカ、ダイヤモンドなどの輸入禁止措置も発表しました。