ウクライナ避難民 1000万人に
国連は20日、ウクライナの国内外に避難した人の数が1000万人に達したと明らかにしました。そうした中で、避難者が巻き込まれる犯罪への警戒が強まっています。
グランディ国連難民高等弁務官は20日、ツイッターで、「ウクライナでの戦争は非常に悲惨だ」とした上で、人口の4分の1近くにあたる1000万人が国内で避難生活を送るか、国外に難民として逃れていると明らかにしました。
多くのウクライナ人が避難する隣国・ポーランドの教会では、ウクライナ語でミサが行われ、避難者も祈りをささげました。
リビウから避難した人「ウクライナ・リビウにいた時と同じように教会に来ました。早く戦争が終わってほしい。平和を祈ります」
避難者が増え続けるなか、混乱に乗じた犯罪に警察などが警戒を強めています。避難者が到着するポーランドの駅では、当局が、人身売買の被害に遭わないよう注意を呼びかける張り紙をしていました。
駅の構内では、警察が「ドイツに避難できる」と呼びかけていた集団に職務質問する姿もみられました。
現地の人権団体によりますと、実際の被害報告はまだないものの、第三国に連れ出そうとする不審な事例は複数確認されているということです。