ウクライナ避難民「173万人超え」 1人で1000キロ先に“避難” した11歳の少年も…
UNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)によると、6日までに、ウクライナから避難した人は173万人を超え、ポーランドとの国境付近では避難民が日に日に増えています。子どもたちにも避難が強いられる中、1000キロ離れたスロバキアにたった1人で、列車で避難してきたという11歳の少年がいました。
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6日、ウクライナの西部リビウでは、市民らが銃をかまえ、戦闘に向けた訓練が行われていました。
IT関連勤務 リビウ市民
「私は戦ったことがありませんが、準備はできています」
外務省はウクライナ情勢の緊迫化を受け、リビウに開設している臨時の日本大使館の連絡事務所の職員らを、一時的に国外に退避させたと発表しました。
UNHCRによると、6日までに、ウクライナから避難した人は173万人を超えています。
子どもたちにも避難が強いられる中、ロシア軍に占領された原発のあるザポリージャから、1000キロ離れたスロバキアにたった1人で、列車で避難してきたという11歳の少年がいます。
母親は家族が病気のため離れられず、息子を1人で避難させました。
少年の母親
「私の息子を守ってくれた皆さんに、心から感謝しています。お願いします。ウクライナの子どもたちを守ってください」
5日、ポーランドとウクライナの国境付近では、夜になっても避難する多くの人の姿がありました。
避難したウクライナ人
「長い道のりでした。私たちや子どもたちが何をしたっていうの」
ポーランド・プシェミシル駅で6日に出会った親子は、10日間以上かけて避難してきたといい、「どこに受け入れてもらえるのか分かりません」と話していました。受け入れ先が簡単に見つからなくなっている中、“受け入れ態勢の強化”が求められています。