中国当局、感染者数公表を取りやめ SNS「どのみちウソの数字だから」
中国の衛生当局は、新型コロナウイルスの感染者数などについて、連日の公表を取りやめると明らかにしました。
中国の国家衛生健康委員会は、感染者数や死者数の公表を25日から取りやめ、今後は下部組織にあたる中国疾病予防コントロールセンターが「参考と研究のため」関連情報を提供するとしています。25日にセンターが発表した死者数はゼロで、感染者数は2940人でした。
中国では感染が急拡大する中、統計が実態を反映していないとの批判もあり、公表主体を格下げすることで、「参考情報」としての意味付けを強調する狙いがあるとみられます。
当局による発表の取りやめに対しSNSでは、「死者数は公表すべき」「どのみちウソの数字だから好きにしたらいい」などの声があがっています。
こうした中、浙江省の当局は25日、「省内で報告される感染者が一日あたり100万人を超えている」と明らかにしました。年末年始にかけて感染のピークを迎えるとしていて、一日あたりの感染者は最大200万人に達するとの見通しを示しています。