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中国・重慶市のトップ解任 事実上の失脚

2012年3月15日 14:52

 中国で、次の最高指導部に入る可能性があった重慶市トップ・薄煕来書記が解任された。

 国営・新華社によると、中国共産党は15日、薄書記を解任し、後任に張徳江副首相を充てることを決めた。薄氏は、側近がアメリカ総領事館に駆け込む事件を起こし、温家宝首相は14日、これを厳しく批判していた。

 薄氏は「太子党」と呼ばれる高級幹部の子弟で、今年秋の党大会で最高指導部入りを果たす有力候補とされていたが、事実上の失脚で、絶望的とみられる。

 共産党内では、胡錦濤国家主席を中心とする党の青年組織出身のグループと、習近平氏ら太子党との間で権力闘争が起きているといわれており、今回の決定はその一環である可能性がある。