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盲目の人権活動家、米大使館を離れて病院に

2012年5月2日 22:06

 中国・北京のアメリカ大使館に保護された中国の盲目の人権活動家・陳光誠氏が2日、大使館を離れ、市内の病院に移された。

 陳氏は、一人っ子政策の下、妊娠中絶などが強制的に行われていることを告発してきた人権活動家で、先月下旬、軟禁されていた自宅を脱出し、北京のアメリカ大使館に保護されていた。

 中国外務省は「陳氏が2日、自分の意思で大使館を離れた」と発表し、「アメリカのやり方は内政干渉だ」と批判した。ロイター通信は、アメリカ政府高官の話として「陳氏は北京の医療施設で家族と再会する。中国側が大学への進学を認めた」と伝えた。

 陳氏の処遇をめぐって、米中の妥協が成立したとの見方もある。