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ウイグル族人権活動家「弾圧」と中国を批判

2014年8月28日 15:14

 中国の少数民族・ウイグル族の著名な人権活動家が27日、亡命先のアメリカで会見を行い、「中国政府はテロとの戦いを口実にウイグル族を弾圧している」と強く批判した。

 ワシントン市内で会見を行ったラビア・カーディル氏は、ノーベル平和賞の候補としても名前があがる人権活動家。中国政府は、新疆ウイグル自治区のカシュガル地区で先月28日、武装集団が警察署などを襲撃し、多数の死傷者が出たことについて、「暴力テロ事件」だと発表しているが、カーディル氏は、発表は事実ではないと反論した。

 カーディル氏「中国政府はテロとの戦いを口実にウイグル族を弾圧している。ウイグル族はイスラム教徒であるため、テロリストにされている」

 カーディル氏は目撃者の話などから、市民がイスラム教の断食月の終了を祝っていたところに警察が踏み込み発砲したことが事件の発端だったなどと述べ、中国政府の対応を強く批判した。