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戦況悪化のリビア 米大使館員、一時退避へ

2014年7月28日 10:02

 アメリカ国務省は26日、中東のリビアで武装勢力同士の戦闘が激しくなっているとして、大使館員を一時、隣国のチュニジアに移すと発表した。

 リビアでは2011年にカダフィ政権が崩壊して以降、治安機関の回復が遅れており、様々な武装勢力が石油の利権などを巡り各地で戦闘を繰り返す状況が続いている。こうした治安の悪化を受け、アメリカ国務省は「大使館の近くで激しい戦闘が続いている」として、首都トリポリにある大使館の職員を隣国のチュニジアに一時的に移すことを決めた。

 また、日本の外務省も22日から大使館を一時閉鎖している。

 リビアでは2012年に、北東部の都市ベンガジで武装勢力によりアメリカ大使が殺害される事件も起きた他、今年に入り、外国人を狙った誘拐や襲撃事件が相次いでいる。