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スー・チー氏、国際労働機関の総会で演説

2012年6月14日 22:22

 ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー氏が14日、ヨーロッパ訪問の最初の国であるスイスのジュネーブで演説した。

 スー・チー氏は、ジュネーブで開かれているILO(=国際労働機関)の総会に出席し、会場では大きな拍手で迎えられた。演説では、「まるで家族に会ったような気がする」と感謝の言葉を述べた上で、ミャンマーの民主化には、若者の職業訓練や雇用の創出、産業の発展が必要だと語り、ミャンマーへの投資など、国際社会に協力を求めた。

 ILOは13日、軍事政権下で行われていた強制労働を撲滅するとミャンマー政府が表明したことを評価し、これまで科していた制裁措置を解除している。

 スー・チー氏は、16日にはノルウェー・オスロで自宅軟禁中の91年に受賞したノーベル平和賞の受賞スピーチを行う予定。