米バイデン大統領「世界にとっての損失だ」ワシントンの日本大使公邸で弔問 安倍元総理死去
8日、安倍元総理が奈良県で参議院選挙の応援演説を行っていたところ、午前11時30分ごろ、男に銃で撃たれ、午後5時3分に病院で死亡が確認されました。安倍元総理大臣の死去を受け、世界にも衝撃が広がっています。アメリカのバイデン大統領は、首都ワシントンにある日本大使公邸に弔問に訪れ、「世界にとっての損失だ」などと哀悼の意を示しました。
バイデン大統領は日本時間午前3時すぎ、公務の間にワシントンの日本大使公邸に弔問に訪れました。花束を持っているのがわかります。
バイデン大統領は記帳を行い、「彼の妻と家族、日本の人々にとってだけでなく、世界にとっての損失だ。平和と決断力の男である彼は、皆に惜しまれるだろう」などと哀悼のメッセージを寄せました。
また、安倍元総理との蜜月関係で知られるトランプ前大統領は、「世界にとって本当に悪いニュースだ」「いかに偉大な人物であり、リーダーであったか、歴史がそれを教えてくれるだろう」などと追悼しています。
ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合では、議長を務めるブラジルの国連大使が「不条理な暗殺に悲しみ、衝撃を受けている」と述べました。その上で、安保理理事国15か国の代表ら全員が起立し黙とうを捧げました。
一方、韓国の尹錫悦大統領は安倍昭恵夫人に弔電を送り、「尊敬される政治家を失った遺族と日本国民に哀悼を伝える」とした上で、「銃撃事件は容認できない犯罪行為」だと非難しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターでコメントを寄せ、「日本の元総理大臣殺害という残忍で恐ろしいニュースだ。この困難な時期に親族や日本の国民に対して深い哀悼の意を表する。この様なおぞましい暴力行為に弁解の余地はない」としています。