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シリア首相、ヨルダンに亡命~ロイター通信

2012年8月6日 23:17

 内戦状態が続くシリアで、アサド政権の内閣を束ねるリアド・ヒジャブ首相が、6日までに隣国・ヨルダンに亡命したとロイター通信が伝えた。

 ロイター通信は、ヨルダン当局者の情報として、6日までにアサド政権のヒジャブ首相が政権を離脱、家族と共にヨルダンに亡命したと伝えた。一方、シリアの国営テレビは、ヒジャブ首相が解任され、ガラワンジ第1副首相が暫定首相に任命されたと報じている。

 アサド政権ではこれまでも政府、軍幹部の亡命が相次いできたが、行政の最高責任者の亡命が確認されれば、政権側に大きな衝撃を与えそうだ。

 一方、首都・ダマスカス中心部の国営テレビが入る建物で6日、爆発があった。建物内に爆発物が仕掛けられていたとみられ、国営テレビは、数人がケガをしたと伝えている。シリアでは政権寄りの放送を行うテレビ局を標的にした襲撃事件が相次いでいるが、ダマスカス中心部で治安当局が厳重に警備する国営テレビに被害が出たのは初めて。