欧米で感染拡大「サル痘」少なくとも11か国で確認
天然痘に似た症状が出る「サル痘」の感染が欧米を中心に広がる中、WHO=世界保健機関は20日、少なくとも11か国に感染が拡大していることを明らかにしました。
「サル痘」は、主にアフリカでみられる感染症で、発疹や悪寒のほか重症化すれば天然痘のような症状が出ます。致死率は1%から10%程度とされています。
サル痘は今月7日にイギリスで確認されたのちヨーロッパ各国やアメリカで相次いで感染が報告されています。
WHOによりますと、ポルトガルやスペイン、オーストラリアなど少なくとも11か国で、感染が確認されているということです。
また、これまでに感染者はおよそ80人確認され、感染の疑いがある人も50人報告されています。
アフリカ以外の国でサル痘が確認されるのは異例で、WHOは各国に対し、感染経路を詳しく調べるよう呼びかけています。