世界銀行は１５日、半年に一度の「世界経済見通し」を発表した。「世界経済は依然として脆弱（ぜいじゃく）だ」とする一方で、今後、成長率は徐々に回復していくと予測している。

　１５日に発表された世界経済見通しでは、「世界規模の金融危機から４年がたったが、世界経済は依然として脆弱で、途上国の成長は金融危機の前よりも遅い」と指摘している。１２年の世界の成長率は２．３％と、前回の予測より０．２ポイント下方修正した。一方、１３年は２．４％、１４年が３．１％などと、徐々に成長率が回復すると予測している。

　また、日本については、東日本大震災の復興需要の一方で、日中関係の悪化が響き、１２年は１．９％の成長にとどまり、１３年は０．８％に下落すると予測している。