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隕石落下、被害の町は今 現地から記者報告

2013年2月19日 8:35

 隕石(いんせき)が落下し、最大の被害を受けたロシア中部・チェリャビンスクで18日、学校の授業が再開した。町全体の復旧は週明けまでかかる見通し。現地から山内康次記者がリポートする。

 361棟の学校や幼稚園が被害を受けたチェリャビンスク。校舎には子供たちの笑顔が戻ったが、建物の修理が終わったのは半数弱ということで、使う教室を制限するなど対応に追われている。行政当局は25日までに住宅や公共施設を復旧できるよう工事を急いでいる。

 そんな中、隕石落下の際、現場上空を飛行していた国内線旅客機のパイロットが、「隕石を間近で見た」と証言した。

 隕石を目撃した副操縦士「隕石が3つに割れて巨大な塊がバラバラに飛び、燃えているのを見ました。その時、頬が燃えるような熱さを感じました」

 地元の大学は、隕石が落下したとみられる湖で採取した50個ほどの破片を分析。破片は約10%の鉄を含む「コンドライト」という地球上には存在しないもので、隕石と証明された。湖にはまだ約50センチの隕石が残っているとみられ、さらなる調査・研究が待たれている。