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習近平国家主席、関係国との改善に向け努力

2013年4月7日 18:48

 中国の習近平国家主席は7日、海南島で開かれているアジア経済について話し合うBFA(=ボアオ・アジア・フォーラム)で講演し、「関係国との対立や摩擦を適切に処理する」と話し、日本などとの関係改善に向け努力していく姿勢を示した。

 BFAには、理事長を務める福田康夫元首相をはじめ、各国の首脳や経営者が参加している。

 7日午前、習主席が基調演説を行い、「中国は世界の重要な構成員で、アジアと世界の発展のためには中国が必要だ」と中国の役割の重要性を強調した。また、尖閣諸島をめぐる日本との対立などを念頭に、「関係国との対立や摩擦を適切に対処する」として、関係改善に向け努力していく姿勢を示した。

 一方で習主席は、「国家主権、安全、領土を断固守る」と話し、領土問題などで譲歩しない姿勢を強調。さらに、「自分だけの利益追求のために地域や世界を混乱させてはいけない」と話した。これは緊迫する北朝鮮情勢などを念頭においた、平和と安定を乱す言動をけん制する発言とみられる。