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鳥インフル感染者20人に 北京で警戒強化

2013年4月7日 21:07

 中国の上海周辺で「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスへの感染者が次々と見つかっている問題で、首都・北京でも生きた鳥類の市内への持ち込みが規制されるなど警戒が強まっている。

 北京市の動物検疫当局は6日、生きたニワトリなど鳥類を北京市内に持ち込むことを規制すると発表した。検疫を受けたトラックなどによる輸送は指定の出入り口から可能だが、検査態勢を強化しているという。

 また、上海でハトからもH7N9型のウイルスが検出されたことを受け、北京市の伝書バト協会は、当面の間、伝書バトを使った競技を中止すると発表した。北京ではまだH7N9型に感染した事例は出ていないが、首都へのウイルスの流入を阻止しようと警戒が強まっている。

 こうした中、上海市政府は7日、新たに2人の感染者が確認されたと発表した。1人は59歳の男性、もう1人は67歳の男性で、現在病院で治療を受けているという。これで、感染者は計20人となった。