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開城工業団地に北朝鮮側の出勤なし

2013年4月9日 13:09

 北朝鮮は8日、韓国と共同で開発している開城工業団地から労働者を撤収させると発表したが、一夜明けた9日、北朝鮮の労働者は一人も出勤していない。工業団地にはまだ韓国側関係者479人が残っていて、そのうちの13人が韓国に戻ってくる予定。

 開城工業団地には、北朝鮮の労働者約5万3000人が勤務していて、通常は午前9時頃に出勤するが、9日は一人も出勤しておらず、8日の宣言をさっそく実行に移した形。2004年の事業開始以来、北朝鮮の労働者が出勤しないのは初めてで、現地での生産は全てストップすることになる。

 韓国・朴槿恵大統領は9日、「大きく失望した。今後、北朝鮮に投資する国はなくなるだろう」と強く非難した。

 北朝鮮は今後の事業の存続は韓国政府の態度にかかっているとしていて、事業再開には時間がかかるとの見方も出ている。