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台湾地震 9人死亡“倒壊”140人超閉じ込め 救出活動続く

2024年4月4日 5:59

台湾東部の沖合で3日起きた地震では、日本時間の3日夜11時までに9人が死亡、1000人以上がケガをしています。閉じ込められている人も140人以上にのぼり、懸命の救出活動が続いています。

気象庁によりますと、日本時間の3日午前台湾付近を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。台湾当局の発表によりますと、東部の花蓮県では震度6強の揺れを観測しました。

取材班は被害の大きい花連県の中心都市花蓮市に向かいましたが、道路に大きな穴が開き、応急措置で通行できるようになったのは深夜になってからでした。

地震発生から12時間以上がたちました。大きく傾いた建物の下では、土砂を積み上げて、これ以上傾かないようにするということです。

花蓮市の中心部では、低層階が崩れ、倒れそうになっているビルのそばに、夜を徹して土砂が次々と運びこまれました。

この地震では、複数の場所で土砂崩れや落石が発生しています。

花蓮県にある山では、落石により3人の登山客と車を運転していた1人の合わせて4人が死亡したということです。

また花蓮市の市街地では、複数の建物が倒壊したり、傾いたりしています。

救急隊による捜索で、この建物では少なくとも、大人9人、子ども1人が救出されたということです。

台湾当局によりますと、日本時間の3日午後11時現在、落石などで9人が死亡、1000人以上がケガをしていて、閉じ込められている人は143人に上っています。

また地震により1000世帯以上が停電し、1万4000世帯以上が断水しています。

道路などのインフラが寸断される中、被災地では懸命の救出活動が行われています。