日本時間１１日午後６時半過ぎ、中国は内モンゴル自治区で５回目となる有人宇宙船を打ち上げた。宇宙船は軌道に乗り、打ち上げは成功した。

　有人宇宙船「神舟１０号」には、３人の中国人宇宙飛行士が搭乗し、うち１人は中国で２人目となる女性の宇宙飛行士・王亜平さん（３３）。

　「神舟１０号」を載せた長征２号ロケットは、日本時間午後６時半過ぎ、内モンゴル自治区の発射場から打ち上げられ、約２０分後、予定の軌道に乗った。アメリカから帰国したばかりの習近平国家主席も駆けつけ、発射を見守った。

　これまでで最長となる１５日間の飛行期間中、中国独自の宇宙ステーションの建設に向けた実験機「天宮１号」とのドッキングを行う他、子供向けに宇宙から「授業」も予定しているという。

　また、中国では去年、７０６２メートルの潜水に成功した有人潜水艇、「蛟竜号」を載せた船が１０日に江蘇省の港を出航していて、去年に続き、今年も「宇宙」と「深海」同時で大型プロジェクトが進められている。