米宇宙船「オリオン」無人試験機打ち上げ
火星への有人探査を目指すアメリカの次世代の宇宙船「オリオン」の無人の試験機が、5日、初めて打ち上げられた。
日本時間5日夜、フロリダ州の空軍基地から打ち上げられたのはアメリカ航空宇宙局(NASA)が開発を進めている宇宙船「オリオン」の無人試験機。
「オリオン」はスペースシャトルの後継と位置づけられていて、今回打ち上げられた試験機は温度や揺れを感知する1000以上のセンサーを搭載し、時速3万2000キロの速度で大気圏に突入する際、高熱に耐えられるかどうかなどをテストする。
試験機は打ち上げ後4時間半をかけて地球を2周し、無事に太平洋に着水した。「オリオン」は今後もテストを繰り返し、2030年代の火星への有人探査を目指す。