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台風11号 西日本太平洋側に上陸の見込み

2015年7月16日 16:43

 気象庁によると、四国地方の一部は、大型で強い台風第11号の暴風域に入っている。台風は16日夜遅くから17日明け方にかけて、四国地方を中心とする西日本太平洋側に上陸する見込み。西日本や東日本では、暴風、高波、大雨に厳重に警戒が必要。高潮にも警戒が必要。

気象庁の発表内容は以下のとおり。
[台風の現況と予想]
 大型で強い台風第11号は、16日15時には室戸岬の南約150キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心の南東側190キロ以内と北西側150キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

 今後、台風は強い勢力を保ったまま北上を続け、16日夜遅くから17日明け方にかけて、四国地方を中心とする西日本太平洋側に上陸する見込みです。また、台風の動きが遅いため、長い時間にわたって暴風や大雨が続くでしょう。

[防災事項]
<暴風・高波>
 現在、四国地方の一部が台風の暴風域に入っており、西日本では非常に強い風を観測しています。また、西日本や東日本の太平洋側の海上では、猛烈なしけとなっている所もあり、広い範囲で大しけとなっています。

 台風の北上に伴い、西日本と東海地方では、17日にかけて広い範囲で非常に強い風が吹き、西日本では猛烈な風の吹く所がある見込みです。また、西日本や東日本太平洋側の海上は、17日にかけて広い範囲で大しけとなり、四国地方から東海地方にかけて猛烈なしけとなる所もあるでしょう。

 17日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は
  四国地方         35メートル(50メートル)
  中国地方、近畿地方    30メートル(45メートル)
  九州南部、九州北部地方  23メートル(35メートル)
  東海地方         20メートル(30メートル)

 17日にかけて予想される波の高さは
  四国地方、近畿地方    10メートル
  東海地方          9メートル
  伊豆諸島          7メートル
  九州南部、九州北部地方、中国地方、関東地方
                6メートル
の見込みです。

 暴風や高波に厳重に警戒してください。

<大雨・雷・突風>
 西日本から東日本の太平洋側を中心に、激しい雨が降っています。17日にかけて、西日本や東日本の太平洋側を中心に、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨の降る所もあるでしょう。

 17日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、

  四国地方、近畿地方、東海地方  600ミリ
  中国地方、関東甲信地方     300ミリ 

 その後、18日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、

  東海地方  200から300ミリ
  近畿地方  100から150ミリ

の見込みです。
  
 土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。

 また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

<高潮>
 台風の接近に伴い西日本では、16日夜から17日朝にかけて潮位が高くなる見込みです。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒・注意してください。 

[補足事項]
 今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。

 次の「台風第11号に関する情報(総合情報)」は、16日23時頃発表する予定です。