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ブラジル反政府デモに25万人 一部暴徒化

2013年6月23日 16:14

 ブラジルで22日、各地で反政府デモが行われ、全土で約25万人が参加。一部が暴徒化し警官隊と激しく衝突した。

 サッカーの「FIFAコンフェデレーションズカップ 2013」、日本対メキシコ戦が行われた南東部の都市・ベロオリゾンテでは22日、市の中心部に約6万人が集まった。参加者の一部が暴徒化し、石などを投げると、警官隊も催涙弾やゴム弾をデモ隊に打ち込み対抗した。

 ブラジルでは政府がスポーツの国際大会に多額の税金を使い、福祉や教育への予算が少ないとの不満から今月中旬以降、反政府デモが広がった。AP通信によると、22日は最大都市・サンパウロやリオデジャネイロなど複数の都市で計25万人以上がデモに加わった。

 ルセフ大統領は21日夜、テレビ演説で国民に対話を呼びかけたが、事態沈静化のメドは立っていない。