イタリアのベルルスコーニ元首相（７６）が、少女を買春したとされる事件の裁判で、ミラノの裁判所は２４日、元首相に禁錮７年の有罪判決を言い渡した。

　この裁判はベルルスコーニ氏が、首相だった２０１０年、ミラノ近郊の別荘で開かれたパーティーで、モロッコ人ダンサーの少女（当時１７）に金銭を払って性的関係を持ったとして、未成年者買春などの罪に問われているもの。ベルルスコーニ氏と少女はいずれも、性的関係はなかったとして起訴内容を否認していた。

　ミラノの地方裁判所は２４日、ベルルスコーニ氏に対し、検察側の求刑を上回る禁錮７年と今後、公職に就くことを永久に禁止する判決を言い渡した。

　これに対しベルルスコーニ氏はインターネット上で、「私を信じ、支持した国民に対する侮辱であり、この迫害に対して抵抗する」と強く反発していて、控訴する方針。