中国・甘粛省でM6.2 極寒の被災地 少数民族暮らす山間部に支援は…<中継>
中国内陸部で18日夜に発生した大きな地震で、亡くなった人は131人になりました。被災地から、森葉月記者が中継。
──現地の状況は?
私がいま立っているのは、甘粛省の震源地に近いレストランなどが立ち並ぶ場所です。屋根や壁がはがれ落ち、がれきの撤去が間に合っていない状況です。
そして寒さがとても厳しく、20日の朝は氷点下20℃近くまで冷え込み、寒いを通り越して“痛み”を感じる状況でした。
被災した方の中には、倒壊した家に戻れず、厳しい寒さの中、屋外で支援を待つ人たちもいます。
──いま、住民の方々が一番困っていることはなんでしょう。
こちらは、日没が近づくにつれてまた気温がどんどん下がってきています。現場で取材していて感じたのは、圧倒的に暖房器具など物資が不足している点です。
震源地に近いこの付近は、複数の少数民族が住む山間部が多い地帯なんです。そういったこともあってか、被災地で話を聞いていても、高齢者の方々がとにかく多い印象です。高齢者の中には「がれきなどで足元が悪い中、配給された電灯が1つしかなく、付近の住民で身を寄せ合って過ごすしかない」と嘆く声も聞かれました。
また、電気や水道は19日のうちに復旧した集落も多いということなんですが、通信環境が非常に悪く、避難している方々も、被災状況や支援物資の情報が入ってこないので困ると話していました。