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薄煕来被告の初公判、収賄罪は完全否認

2013年8月22日 21:34

 中国で、一時は最高指導部入りも有力視されながら失脚した薄煕来被告(64)の初公判が22日に行われた。薄被告は収賄について完全に否認し、争う姿勢を示している。

 裁判は山東省で22日朝に始まり、午後には一部映像もテレビで報じられた。

 起訴状によると、薄被告は2000年以降、約3億5000万円を受け取った収賄や横領、職権乱用の3つの罪に問われている。薄被告は収賄のうち、約3億3000万円については「全く事実と異なる。完全にでっち上げだ」などと話し、残りの1700万円余りの収賄についても「取り調べで圧力を受けて認めたもので、誘導があった」などと述べ、収賄については全面的に否認した。

 裁判所は、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」を使って法廷内の様子を次々と情報更新、裁判長と被告の細かなやり取りも公開した他、記者会見も開くなど異例の対応が取られ、公正な裁判をアピールする姿勢がうかがえる。

 22日の裁判は日本時間午後7時過ぎに終了し、23日午前から引き続き、横領や職権乱用について審理が行われる予定。