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マドリードの敗因は?現地から報告

2013年9月8日 11:14

 2020年のオリンピック・パラリンピック開催地を決めるIOC(=国際オリンピック委員会)の投票が日本時間8日未明に行われ、東京が開催地に選ばれた。落選したスペイン・マドリードから報告。

 落選の瞬間、マドリードは気の毒なほどに一瞬で熱が冷めたという様子だった。この日は午後4時からイベントが行われ、大変盛り上がっていたが、結果を受けてイベントは「ありがとう、マドリード」の一言を残して、事実上の流れ解散となった。

 マドリードでは敗因については意外な結末にまだ冷静な分析ができていないという状況。落選後、地元メディアに話を聞くと、3回連続の立候補が逆にマイナスだったのではないかという声や2024年にオリンピックをヨーロッパでするために今回は落選させたのではないかという声が聞かれた。

 落選を受けて今後のマドリードの新たな方針はまだ示されていない。これまでマドリードの長所の一つはすでに競技施設の80%が完成しているということだった。これらについてはオリンピックが開催されない場合も用途が決まっているものが多く、例えばメインスタジアムはプロサッカーチームのホームスタジアムになる予定。

 4回連続となる2024年のオリンピックに挑戦する可能性もあるが、その際はパリ、ローマ、ベルリンという有力なヨーロッパの都市との招致レースとなる可能性が高く、今回以上の激戦も予想される。