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実行犯、車内でガソリンに火 天安門車炎上

2013年10月31日 8:31

 中国・北京の天安門の前に車が突入し、炎上、5人が死亡、40人がケガをした事件で、警察当局は事件をテロ事件と断定し、容疑者5人を拘束したと発表した。

 北京の警察当局は30日夜、車で突入後に死亡した3人は、ウイグル族の夫婦と母親と特定。車内でガソリンに火をつけ炎上させたと発表した。車からはナイフや宗教的な言葉を書いた旗などが発見された。

 また、警察は事件発生後、10時間余りのうちに、共犯者としてウイグル族の男女5人を拘束したと発表。死亡した3人とともに、周到に計画された組織的なテロと断定している。

 ウイグルなどで根深い民族問題を抱える中、政治の中枢でもある天安門で起きた自爆テロ。来月9日からは中国共産党の重要な会議も控えていて、事件への迅速な対応は、中国政府の危機感の表れともみられる。