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シリア化学兵器、国外に搬出し廃棄処理へ

2013年11月16日 9:23

 OPCW(=化学兵器禁止機関)は15日、シリア政府が保有する化学兵器を国外に運び出して廃棄処理することを決めた。

 OPCWは15日、オランダ・ハーグで理事会を開き、約1300トンの化学兵器のうち、毒性の高い化学物質を優先して年内にシリア国外に船で搬出することや、他の物質についても来年2月5日までに運び出すとする作業工程を決めた。

 内戦が続く国内で処理することは危険が伴うことから国外への搬出を決めたとみられ、運び出した化学兵器は来年6月までに廃棄処理を行うとしている。しかし、廃棄作業の受け入れ国については、候補に挙がっていたアルバニアが拒否するなど今回は決まらず、計画の実現に向けては調整が難航することも懸念されている。