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ロシア議会上院 クリミアへの軍派遣を承認

2014年3月2日 1:22

 ウクライナの南部のクリミアでは、ロシア軍の装甲車が展開するなど緊迫した状態が続いている。こうした中、ロシアのプーチン大統領は、クリミアでの軍事作戦を議会に提案し、承認された。

 ロシア系住民が半数以上を占め、欧米寄りの暫定政権に反発が強まっているウクライナのクリミアでは、ロシアの黒海艦隊が駐留する中心都市・シンフェロポリと南部・セバストポリの間の幹線道路にロシア軍の装甲車が多数進出している。暫定政権は、この数日間でロシア軍が6000人を増派したとして、ロシアへの批判を強めている。

 こうした中、ロシアのプーチン大統領は1日、議会上院に対し、軍をクリミア半島へ派遣することを提案した。これを受け、上院で審議が行われ、日本時間の2日午前0時半頃、全会一致で承認された。

 クリミアでの軍事行動が可能になったことで、ウクライナをめぐる情勢はさらに緊張が高まることになる。