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“破片”は不明航空機のものではない見方も

2014年3月10日 12:39

 239人を乗せ消息を絶ったマレーシア航空機の謎が深まっている。他人名義のパスポートで搭乗した人物がいることが明らかとなっているが、9日に不正にパスポートを使われた人物がカメラの前に現れた。

 マレーシアの航空当局は9日、会見を開き、少なくとも2人の乗客が不正なパスポートを使って搭乗したとの見方を明らかにした。搭乗名簿には実在するオーストリア人とイタリア人男性の名前があるが、2人はいずれも搭乗していなかった。

 こうした中、不正にパスポートを利用されたイタリア人の男性がカメラの前に現れた。

 パスポートを不正利用されたイタリア人「私のパスポートが盗まれた。他の人が使えるとは思わない」

 捜査当局は空港の監視カメラに映っている不正にパスポートを使った人物の分析をするとともに、FBI(=アメリカ連邦捜査局)とも連携して調べを進めているという。

 一方、ベトナムの複数のメディアは9日夜、ベトナム南方の海域で機体の破片とみられる物体が見つかったと一斉に伝えた。しかし、マレーシアの航空当局は、発見された物体は、消息を絶った機体のものではないとの見方を示している。ベトナム当局では、10日朝から現場とみられる海域で捜索を再開している。