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乗組員4人の逮捕状請求 旅客船沈没事故

2014年4月22日 6:55

 韓国南部で旅客船が沈没した事故は、21日だけで29人の遺体が収容された。捜査当局は身柄を拘束している乗組員4人について、逮捕状を請求した。

 海洋警察などの救助チームは、乗客が多く取り残されていると見られる船の3階と4階の客室部分を重点的に捜索した。船内の捜索は浮遊物に阻まれ難航したが日没後も続けられ、21日だけで29人の遺体が収容された。21日午後10時現在、死者は87人、行方不明者は215人となっている。22日は現場海域の潮の流れが比較的穏やかと見られ、海洋警察は捜索を加速化させる方針。

 一方、被害が拡大した原因について捜査が進められている。合同捜査チームは、乗客の救助を怠り遺棄致死の疑いがあるとして乗組員4人について21日夜、逮捕状を請求した。事故後、乗組員らは乗客への適切な避難指示を行わなかったと見られていて、船長ら3人はすでに逮捕されている。捜査関係者によると、一部の乗組員は脱出を指示する放送が乗客に伝わらなかったことを認めているという。