タイのバンコクで１７日、爆弾が爆発し、１４５人が死傷した事件で、警察は現場付近にリュックを置き、立ち去った男の逮捕状をとり似顔絵を公開した。

　似顔絵は事件現場付近の目撃者の証言を基に作成されたもので、男は事件の直前、リュックを現場近くのベンチに置いて立ち去る不審な行動をしていた。警察によると、男が立ち去った約２分後に爆発が起き、その３分後に男はオートバイのタクシーに乗って南に約３キロ離れたところで降りたという。警察は、この男を実行犯と断定、身元を特定しないまま殺人などの容疑で逮捕状をとり、日本円にして約３５０万円の懸賞金を出し、行方を追っている。

　捜査関係者は、男がカツラなどで変装していたほか、鼻などを整形手術している可能性もあると話していて、周到に準備をしていたことがうかがえる。また、警察は単独犯ではなく、組織的犯行の可能性が高いとの見方を示していて、今後、防犯カメラの映像をさらに詳しく解析することにしている。