タイの爆弾テロ事件について、警察が逮捕状を取った男を乗せたオートバイタクシーの運転手がＮＮＮのインタビューに応じた。この運転手の証言などから複数の共犯者の存在が浮上している。

　この事件は今月１７日、バンコク中心部で爆弾が爆発し、１５０人が死傷したもので、警察は現場にリュックを置いて立ち去った男を実行犯と断定している。防犯カメラの映像には、爆発直後、男がオートバイタクシーに乗って現場近くから立ち去る様子が映っていた。

　男を乗せたオートバイタクシーの運転手「男は『ルンピニ公園』と書いた紙を持って、そこに行くように言った。（男は）タイ人じゃない、肌の白い中東系に見えた。乗車中、ヘッドセットを使って電話で話していた。何語かはわからないけれど、英語でもタイ語でもない」

　捜査関係者によると、男はオートバイタクシーを降りた後、タクシーに乗り換え、空港へ向かったが、途中で降りたということで、その後の行方は分かっていない。

　一方、爆発直前の防犯カメラの映像には、黄色いシャツの男がリュックをベンチに置く間、隠すような動きをする２人の男が映っている。警察は、この２人も含めて複数の共犯者がいるとみて調べを進めている。